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第一九回アジア消防長協会総会開催

−タイ王国・バンコク

去る一〇月二九日から二月一日までの間第一九回アジア消防長協会総会並びに理事会がタイ王国・バンコクにおいて開催された。
アジア消防長協会一以下「IFCAA」という。一は、アジア各国の消防長が国際的に融和協調して、人々の生命、財産等を火災から保護する技術及び手段の研究を促進させるとともに、消防情報を交換し、アジア地域における消防の全般的発展に資することを目的に昭和三五年(一九六〇年)五月に設立されたもので、現在タイ・マレーシア・インドネシアなど一六か国二地域、約一、二〇〇名が会員になっている。
二年に一回招集される総会は、今回で一九回を数え、会員国以外の参加国も含め、計一七か国一地域から総勢三五〇名が参加した。二九日のセントラルプラザホテルにおける理事会に引き続き、翌三〇日は、会場を「バンコク・コンベンションセンター」に移し、八時三〇分から総会開会式が挙行された。
開会式では、小宮IFCAA会長並びにサラン・プンナー第一九回IFCAA総会組織委員会委員長(タイ王国警察庁副長官)のあいさつに続いて、タイ王国のサマック・スンダラウェイ副総理大臣から祝辞が述べられた。
開会式の後、総会と同時開催される防災展のテープカットをサマック・スンダラウェイ副総理大臣と小宮IFCAA会長が行い、防災展を視察し、一三時〇○分から定例会議が開始された。
会議は、第一八会計年度事業報告及び決算報告が行われた後、議案審議にはいり、?@第一九会計年度事業計画(案)?A第一九会計年度予算(案)について居相IFCAA事務局長から説明、原案どおり承認された。続いて、?B火災予防体制の確立(森千葉市消防局長発議)?C救急救助体制の充実?D消防装備の科学化について審議され、決議された。
また、?E第二〇回総会の開催国については日本一福岡市一で一九九八年に開催することに決定し、会議を終了した。
一四時三〇分からは、消防事情発表1が行われ、日本【西形東京消防庁署長「サリン事件発生に伴う救急救助事象に係わる対応等」、田中福岡市消防局署長「大規模複合施設−キャナルシティ博多の防災体制」】、米国、タイ王国、フィリピン、インドネシアの代表六名が発表し、第一日目を終了した。
第二日目は、消防事情発表?U・?V・?Wがおこなわれ、各国代表二〇名が発表、日本からは、岡本大阪市消防局予防部長が「阪神・淡路大震災に対する消防機関の対応と教訓」を発表した。
一五時○○分から閉会式が行われ、前川横浜市消防局長が、《アジア地域に於ける消防の発展及び安全の確立のため次の事項を推進する。「火災予防体制の確立」・「救急救助体制の充実」・「消防装備の科学化」》との大会宣言を読み上げ、採択した。
最後に、小宮IFCAA会長のあいさつで第一九回IFCAA総会は終了した。

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